は た ち の 詩 集
歌 富士 三郎
作詩 高月ことば  作曲 上条たけし
昭和36年
1 花のいのちの 短かさを
  初めて知った 哀しさに
  青いインクも 滲んでる
  めくれば はらはら
  涙こぼれる はたちの詩集


 「初恋 なんてさびしい言葉なんだろう
 あの娘はとうとう俺から離れて
 遠い遠い所へ行ってしまった。
 このままもう逢えないようなそんな気が
 してならないんだ。長い唾毛、
 可愛い唇 思い出すのはよそう。
 初恋なんて、どうせどうせこんなもの
 なんだよ。」


2白い野菊の 押し花も
 昔の歌を 誘うだけ
 若いこころに 抱いていた
 あの夢 この夢
 消えてはかない はたちの詩集


 「たった一つのあの娘の形身だけれど
  いっそひと思いに焼いてしまおう
  こんな詩集。許しておくれ。
  持ってるととても辛いんだ。」


3 忘りょとすれば なおさらに
  せつなくうかぶ 面影よ
  青い表紙も 色褪せて
  想い出 ばかりが
  しみて哀しい はたちの詩集


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