那 須 与 一

明治44年
1 源平勝負の 晴れの場所
  武運はこの矢に 定まると
  那須の与一は 一心不乱
  ねらい定めて ひょうと射る


2 扇は夕日に きらめきて
  ひらひら落ち行く 波の上
  那須の与一の 誉れは今も
  屋島の浦に 鳴りひびく
 義経は屋島の平家を攻め、平家方は船に乗って沖へと逃げ出した。その時、一艘の小舟が岸に向かって漕ぎ寄せて来た。見ると舟のへさきには一本の棒が立ち、扇か結びつけられていた。
 きっと射落とせ言うことと思った義経は、那須の与一に射落とす事を命じ、与一は馬を海に乗り入れ、弓に矢をつがえて、扇のかなめをみごと射落とした。味方も敵も声をあげて賞めたたえた。